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2SC1815
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小信号増幅用のトランジスタです。特にこのトランジスタでなくても、hFEが100位、コレクタ許容電流が100mA位のものであればOKです。ただ、今回の回路の場合、2SCタイプまたは2SDタイプを使う必要があります。2SCまたは2SDタイプはNPNタイプで電流はコレクタからエミッタに流れます。2SCと2SDの違いは2SCが高周波用、2SDが低周波用です。今回の回路ではどちらでもかまいません。トランジスタには他に2SAまたは2SBというPNPタイプがあり、電流の向きが逆なので、今回の回路には使えません。回路を変えれば使えます。
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コンデンサ
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繰り返し周期を決めるために使用します。安価な電解アルミニュームコンデンサを使用しています。他のタイプのコンデンサでも容量が合えば使うことができます。高周波を扱うわけではないので容量と耐電圧だけを意識して選定すれば良いです。耐電圧はコンデンサに加えられる電圧の上限値です。今回の回路は5Vで動作させているのでコンデンサに5V以上の電圧はかかりません。余裕をみて10V以上のものを使えば問題はありません。電解コンデンサのリード線(足)にはプラスとマイナスが決まっているので、間違えないように注意します。
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発光ダイオード
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発光ダイオード(LED)にはいろいろな形のものがあり、好みのタイプを選びます。だた、LEDによっては点滅機能が内蔵されているものとか、1つのLEDに複数の素子が入っているものなどがあります。今回の回路では点滅機能がなく、単にLEDが1素子のダイオードを使います。LEDが点灯している時、LED両端の電圧は約2Vです。LEDを使うときの注意点は電流です。通常は10mA位の電流で点灯させます。5Vの電源でLEDを点灯させる場合、LEDの電圧が2Vなので抵抗器にかかる電圧は3V(5V-2V)で、R = 3V/0.01A = 300Ωの抵抗器をLEDと直列に接続します。厳密に300Ωである必要はありません。
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抵抗器
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抵抗器としては許容電力が1/8Wのタイプを使っています。1/8W以上の抵抗器でも問題はありません。抵抗器が大きくなるだけです。今回はコンパクトに作るために1/8Wの抵抗器を使いました。
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スタッド
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プリント基板の足としてスタッドを使いました。特にこのようなスタッドでなくてもプラスチックのスペーサを使用しても良いです。プリント基板の配線面が下に置かれた金属などと接触しなければ特に付けなくても良いです。
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配線端子
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電源線を接続するための端子です。この端子を使わずにプリント基板へ直に電源線を接続してもかまいません。
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プリント基板
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ユニバーサルプリント基板を回路のスペースに合わせて切って使いました。
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