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 回路図
 回路図

右の回路図が今回作る無安定マルチバイブレータの回路図です。
IC1が今回の主役の部品でインバータと呼ばれる集積回路(IC)です。
D3とD4は発光ダイオードで交互に点滅します。
IC2は3端子レギュレータで12Vの入力電圧をIC1が必要とする5Vに変換します。
 部品表
 部品表
| 記号 | 品  名 | 説   明 | 数 | 備 考 | 
| IC1 | SN74LS04 | インバータ | 1 | NOTE1 | 
| IC2 | 78L05 | 3端子レギュレータ | 1 | NOTE2 | 
| TR1 | 2SC1815 | トランジスタ | 1 | NOTE3 | 
| TR2 | 2SC1815 | 1 | 
| D1 | 1S1588 | ダイオード | 1 | NOTE4 | 
| D2 | 1S1588 | 1 | 
| D3 | 
 | 赤色発光ダイオード | 1 | NOTE5 | 
| D4 | 
 | 緑色発光ダイオード | 1 | 
| R1 | 1KΩ | 1/8W 炭素皮膜抵抗器 | 1 | NOTE6 | 
| R2 | 1KΩ | 1 | 
| R3 | 2KΩ | 1 | 
| R4 | 1KΩ | 1 | 
| R5 | 2KΩ | 1 | 
| R6 | 1KΩ | 1 | 
| C1 | 100μF | アルミ電解コンデンサ(25V) | 1 | NOTE7 | 
| C2 | 0.01μF | 積層セラミックコンデンサ | 1 | NOTE8 | 
| C3 | 0.01μF | 積層セラミックコンデンサ | 1 | 
| C4 | 100μF | アルミ電解コンデンサ(25V) | 1 | NOTE7 | 
| C5 | 470μF | アルミ電解コンデンサ(10V) | 1 | 
| C6 | 470μF | アルミ電解コンデンサ(10V) | 1 | 
| 
 | ICソケット | 14ピン用DIP ICソケット | 1 | NOTE9 | 
| 
 | ユニバーサル基板 | 25×15ホール | 1 | NOTE10 | 
| 
 | すずメッキ線 | 線径0.32mm 単線 | 1m | NOTE11 | 
| 
 | より線 | 赤色、黒色(特に指定はない) | 1m | NOTE12 | 
| 
 | スペーサ | ネジ径3mm 高さ5mm | 4 | NOTE13 | 
| 
 | ナット | ネジ径3mm | 4 | NOTE14 | 
| 
 | ACアダプタ | 12V出力 | 1 | NOTE15 | 
| 
 | ACアダプタコネクタ | 
 | 1 | NOTE16 | 
 NOTE1
NOTE1
インバータとは入力がLOW(0V)だと出力がHIGH(5V)、入力がHIGH(5V)だと出力がLOW(0V)になる回路です。
SN7404には低消費電力用としてLSタイプとHCタイプが用意されています。
HCタイプは非常に低消費電力ですが、CMOSで作られていて、入力電流が流れないので今回の回路には使用できません。
このページを最初に作成した時点では、インバータだから使えると書きましたが、回路動作を確認すると使えないことが分かりました。実験してみましたが、やはり正常な動作はしませんでした。最初は一見正常に動作しているようにみえるのですが、しばらくすると赤と緑のLEDが同時点灯したりしてしまいます。
今回はLSタイプを使っています。
リード線(ICの足)の配置はピン配置を見て下さい。
 NOTE2
NOTE2
12Vの電源から5Vの出力を得るためのICです。
リード線の配置はリード線の配置を見て下さい。
 NOTE3
NOTE3
発光ダイオードをドライブするためのトランジスタです。IC1としてオープンコレクタタイプを使用すれば使う必要は無くなります。
リード線の配置はリード線の配置を見て下さい。
 NOTE4
NOTE4
スイッチングダイオードを使います。
外観等はダイオードのページを見て下さい。
 NOTE5
NOTE5
安価な赤色、緑色を使います。
外観は発光ダイオードのページを見て下さい。
 NOTE6
NOTE6
安価な炭素皮膜抵抗器を使用します。抵抗値の精度も低くてかまいません。
もう少し細かい説明は抵抗器のページを見て下さい。
 NOTE7
NOTE7
アルミ電解コンデンサを使用します。
詳細はコンデンサのページを見て下さい。
 NOTE8
NOTE8
小型で周波数特性が良い積層セラミックコンデンサを使用します。
詳細はコンデンサのページを見て下さい。
 NOTE9
NOTE9
SN74LS04用のICソケットです。直にプリント板にICを付けても良いのですが、後で他に使うことを考えてICソケットを使うことにします。
 NOTE10
NOTE10
25×15ホールのユニバーサル基板を使用します。
ユニバーサル基板についてはプリント板のページを見て下さい。
 NOTE11
NOTE11
プリント板の配線に使います。
長さは1mもあれば十分です。
すずメッキ線については線材のページを見て下さい。
 NOTE12
NOTE12
色の違うより線を使います。この回路の電流は少ないので、細いものでかまいません。
長さは10cm位あれば良いと思います。
より線については線材のページを見て下さい。
 NOTE13
NOTE13
プリント板をケースなどに固定するときに使います。今回はケースには入れませんが、プリント板の配線面が金属などに触れないように一応付けてみました。
高さは5〜6mm、六角形のもので、上部が3mm径のネジになっています。特にこの形でなくてもいろいろなスペーサがありますので、好みで選びます。
 NOTE14
NOTE14
 NOTE15
NOTE15
12Vの電源を持っている場合には必要ありません。
AC100VからDC12Vを得るためのものです。電流は100mAとか小さくてかまいません。
ただ、この回路を作るためだけに買うのはもったいないので、後でも使えるように多少大きな電流容量のものの方が良いかもしれません。
 NOTE16
NOTE16
ACアダプタの出力にはプラグが使われています。プラグに合ったコネクタを用意します。プラグの大きさ(筒状の直径とか真ん中の棒の太さ)はいろいろありますので、合った物を確認して買う必要があります。
プラグを切り取って、出力コードを直接プリント板に付けてもかまいません。プラスとマイナスに気を付ける必要があります。