目次PIC入門


PIC16F628のハードウェア


このページではPICF628のハードウェア仕様を説明します。説明の内容はPIC16F84AあるいはPIC16F873と異なる部分のみを記載していますので、基本事項についてはPIC16F84AおよびPIC16F873を参照して下さい。また、詳細な仕様についてはPIC16F628の仕様書(英文)を参照して下さい。
PIC16F628はPIC16F84AとPIC16F873の中間の位置づけのPICです。機能面ではPIC16F873の機能に近くなっています。プログラムメモリは2Kワードあり、RAMメモリは224バイト、EEPROMは128バイトあります。タイマーは3種類あり、汎用通信ポートも備えています。CCPも1セット持っています。PIC16F84AやPIC16F873に無い機能としてPIC16F628ではアナログ電圧比較機能を持っています。
また、内部に4MHzの発振器を持っているので、外部の発振器を付けなくても動作させることができます。
PIC16F84AやPIC16F873と同様にフラッシュメモリを使用しておりPICライターでプログラムの書き換えが簡単にできます。PIC16Fシリーズなので、ソフトウエアの命令の種類はPIC16F84AやPIC16F873と同様です。ピン数は84Aと同じ18ピンです。



RA0-7 : 入出力ポートA
RB0-7 : 入出力ポートB
AN0-3 : アナログ入力
RX : USART非同期受信ポート
TX : USART非同期送信ポート
DT : 同期データ
CK : 同期クロック
CCP1 : キャプチャ入力/比較出力/PWM出力
OSC1/CLKIN : クロック入力
OSC2/CLKOUT : クロック出力
MCLR : マスタクリア ( Lレベルでリセット )
Vpp : プログラム書き込み制御
T0CKI : タイマー0クロック入力
T1OSO : タイマー1発振器出力
T1OSI : タイマー1発振器入力
PGD : プログラミングデータ入力
PGC : プログラミングクロック入力
PGM : プログラミング低電圧入力
INT : 外部割り込み入力
VDD : 電源
Vss : 接地



SFR(Special Function Registers)

コンフィグレーションワード

IOポート

タイマー (PIC16F873と同様)
CCP (PIC16F873と同様)

アナログ電圧比較(コンパレータ)

非同期通信(USART) (PIC16F873と同様)

発振回路



PIC16Fシリーズの84A、628、873の主な違い
PIC16F84APIC16F628PIC16F873
プログラムメモリ1Kワード2Kワード4Kワード
GPRメモリ 68バイト
0Chから
224バイト
20hから
192バイト
20hから
I/Oポート 13ポート
RA : 5
RB : 8
16ポート
RA : 8
RB : 8
RA5は入力のみ
22ポート
RA : 6
RB : 8
RC : 8
タイマー133
CCP-12
電圧比較-2-
A/D--1
USART-11
SSP--1
内蔵発振器-4MHz-

PIC16F84Aから移行時の注意点GPRが20hから始まる
コンフィグレーションワードが違う
・RA0-3がデフォルトではアナログ入力になっている
・内蔵発振器が使える
PIC16F873から移行時の注意点RA5は入力モードのみ
PIR1/PIE1の内容が違う
コンフィグレーションワードが違う
・RA0-3がデフォルトではアナログ入力になっている
・内蔵発振器が使える